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救命設備 きゅうめいせつび

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百科事典マイペディアの解説

救命設備【きゅうめいせつび】

船や航空機の遭難時に人命救助に用いる器具や設備の総称。船の場合は1912年のタイタニック号の遭難を契機に結ばれた〈海上人命安全条約〉によって国際的統一が図られ,日本では〈船舶安全法〉に基づく〈船舶救命設備規則〉で,船の種類に応じて,救命艇,端艇,救命いかだ救命浮器救命浮環救命胴衣,救命索発射器や遭難信号装置等の常備を規定し,容量,浮力,性能等も規格づけている。

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世界大百科事典 第2版の解説

きゅうめいせつび【救命設備 life saving appliances】

船や航空機に事故が発生した場合に,乗客や乗組員の生命を守るための器具や設備の総称。
[船の救命設備
 船の救命設備は,救命器具信号装置および進水装置の3種類に大別される。このうち救命器具が人命を守る基本的な道具であり,これには集団で使用する救命艇や救命いかだなどと,個人ごとに使用する救命胴衣などとがある。救命胴衣はライフジャケットlife jacketとも呼ばれ,カポックなどの浮力材を用いたものやガスによる膨張式など種々の形式があり,形状も枕状,チョッキ型,首にかける型などさまざまである。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

救命設備
きゅうめいせつび

船舶が遭難したとき、乗船中の旅客や乗組員を救うため、船から脱出避難させたり、海中に転落した者を救助するための設備。航空機にも人命救助の設備が備えられている。また建築物の火災などに備えて設置されている避難器具も、救命設備といえる。
 ここでは、船舶の救命設備について記述する。
 船舶救命設備規則によって設備が義務づけられ、船の種類や用途、大きさ、航行水域等に応じて設備の内容や数量などが決められている。大別すると、水上に浮かぶ浮体設備と、救助用の信号設備に分けられる。[岩井 聰]

浮体設備

人間が乗るかつかまって水面上に浮かび、積極的に移動(航走)避難するか、その地点にとどまって救助船がくるまで待つかするための設備をいう。
(1)救命艇 端艇(ボート)の一種で、木製、鋼製あるいはプラスチック(FRP)製で、波に対して安全性が高い。艇内には空気箱でつくられた浮体を搭載し、十分な浮力をもたせている。またオールや帆などのほか、飲料水、救難食糧、救命索具、保安応急用具、信号器具、海図等も搭載している。オールによる人力推進のほか、発動機付きのものもあり、帆走もできる。救命艇は上甲板上舷側(げんそく)に格納されており、ボートダビットというもので水面上に降下できるようになっている。急速かつ安全に降下できるよう、多くの形式のボートダビットがくふうされている。
(2)救命筏(いかだ) 固型救命筏と膨張式救命筏とがあり、甲板上から海面に降下あるいは投下して浮かべ、人を搭載収容するものである。膨張式救命筏は、平常は畳んで格納されているが、海面に投下されると圧縮ガスボンベの弁が開き、ゴム製の空気袋が自動的に膨張する形式のものが多い。救命筏には天幕が取り付けられ、救命艇と同様に救難食糧や信号器具などが積まれている。
(3)救命浮器 箱形の浮体で、人が周囲に張られたロープにつかまって浮く形式のものである。構造は簡単で、小型であり、甲板上から投下して海面に浮かべる。天幕をもたない。
(4)救命浮環(ライフブイ) カポックやバルサなどを充填(じゅうてん)してつくった環形浮体。これも周囲に張られたロープに人がつかまって浮く形式のものである。海中浮遊中の人の近くに投下して使用する。
(5)救命胴衣(ライフジャケット) カポックを材料として布で包み、浮力をもたせたジャケット形式のものをいう。人が着用して使用する。救命艇や救命筏に乗り込むときは、事前に着用する。[岩井 聰]

信号設備

遭難したことを他に知らせるための信号装置をいう。おもなものには、電波発信方式の非常用位置指示無線標識装置(EPIRB(イパーブ))や、光波方式の自己点火灯、自己発煙信号などがあり、遭難したこととともに、その位置をも知らせることができる。[岩井 聰]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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