救世(読み)キュウセイ

デジタル大辞泉 「救世」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐せい〔キウ‐〕【救世】

乱れた世の人々を救うこと。特に、宗教の力でこの世の苦しみや罪悪から人々を救うこと。
[類語]救援救助救難救急救命救済救国救民済民済世慈善助ける

く‐せ【救世】

《「くぜ」「ぐせ」「ぐぜ」とも》仏語
世の人々を苦しみの中から救うこと。
菩薩ぼさつ通称
観世音菩薩のこと。

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精選版 日本国語大辞典 「救世」の意味・読み・例文・類語

く‐せ【救世】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「くぜ」「ぐせ」「ぐぜ」とも ) 仏語。仏が衆生を救済すること。世の中の人々の苦しみを救うこと。→きゅうせい
    1. [初出の実例]「仮りにも救世(グセ)尊像と唱へらるる仏体に」(出典面白半分(1917)〈宮武外骨仏像小便をかける偽物屋)
    2. [その他の文献]〔大宝積経‐一八〕

きゅう‐せいキウ‥【救世】

  1. 〘 名詞 〙 この世の苦しみや不幸から人々を救うこと。→くせ
    1. [初出の実例]「今常平社を百世の後に開くは〈略〉以て救世の一物と為すに足る」(出典:東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉二)
    2. [その他の文献]〔荘子‐天下〕

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「救世」の解説

救世 くせ

890-973 平安時代中期の僧。
寛平(かんぴょう)2年生まれ。京都の人。比叡(ひえい)山で出家。奈良興福寺の晴祐に性相(しょうぞう)学などを,石山寺淳祐(じゅんにゅう)に真言密教をまなび,仁和(にんな)寺の寛空(かんぐう)から伝法灌頂(かんじょう)をうける。高野山で魚山声明(しょうみょう)を復興した。東寺長者,高野山座主。天延元年死去。84歳。俗姓は源(みなもと)。字(あざな)は善集。

救世 ぐせい

くせ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「救世」の意味・わかりやすい解説

救世
くせ

仏教用語。ぐぜ,ぐせともいう。世間の一般の生きとし生けるものを救済し,ひいては悟りの境地に導くこと。また,仏陀菩薩をいい,特に観世音菩薩をいう場合もある。

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普及版 字通 「救世」の読み・字形・画数・意味

【救世】きゆうせい

世を救う。

字通「救」の項目を見る

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