斎殿（読み）いわいでん

精選版 日本国語大辞典

いわい‐でんいはひ‥【斎殿】

1. 〘 名詞 〙 斎(いわ)いまつる神。また、その社殿。多くは同族が数戸合同して、森や大樹の下に小祠を設け、春秋に祭をする。氏神。
   1. [初出の実例]「あら神と申て原町のいはひてんにて侍る」(出典：伊那の中路（1783）天明三年四月一四日)

いわい‐どのいはひ‥【斎殿】

1. 〘 名詞 〙
2. ① 神をまつる建物。〔和漢三才図会（1712）〕
3. ② 潔斎のため神官のこもる建物。神殿の傍に設ける。神館(かんだち)。斎館(いみだち)。

さい‐でん【斎殿】

1. 〘 名詞 〙 神事、潔斎のために、神官のこもる建物。いみどの。
   1. [初出の実例]「大菩薩みづから斎殿をひらき」(出典：平治物語（1220頃か）上)

いみ‐どの【斎殿】

1. 〘 名詞 〙 斎館(いみだち)に設けられた、神事・潔斎のため、神官のこもる建物。さいでん。〔皇太神宮儀式帳（804）〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【斎殿】さいでん

祭殿。

字通「斎」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」