(読み)だんずる

精選版 日本国語大辞典 「断」の意味・読み・例文・類語

だん‐・ずる【断】

〘他サ変〙 だん・ず 〘他サ変〙
① 切断する。たつ。特に、煩悩や迷い・現世的快楽などを断ちきる。
※百座法談(1110)三月二四日「われは三界の戒をば断したれど仏の功徳をばさらにえしらず」
断定する。決定する。裁断する。さばききめる。
※法華経釈文平安中期点(976頃)「管見を以て容易(たやす)く聖説を断(タム)す可から不」
③ おしきってする。断行する。

だん【断】

〘名〙
① たちきること。また、とぎれること。
※勝鬘経義疏(611)歎仏真実功徳章「解脱是断」
② はっきりと意志をきめること。また、事をさばいて決定すること。
※ニッポン日記(1951)〈井本威夫訳〉一九四五年一二月一一日「究極の断は部外者の手で行われた」

だん・じる【断】

〘他ザ上一〙 (サ変動詞「だんずる(断)」の上一段化したもの) =だんずる(断)

だん‐・ず【断】

〘他サ変〙 ⇒だんずる(断)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「断」の意味・読み・例文・類語

だん【断〔斷〕】[漢字項目]

[音]ダン(呉) [訓]たつ ことわる
学習漢字]5年
たち切る。切り分ける。「断裁断頭断髪断片断面横断遮断縦断寸断切断分断
とぎれる。物事をやめる。「断食だんじき断酒断水断絶断続断念間断禁断中断不断
きっぱりと決める。「断案断定英断果断決断処断診断推断速断独断判断予断
思いきって。「断乎だんこ断行断然
ことわる。「無断
[名のり]さだ・さだむ・たけし・とう

だん【断】

決定すること。決断。「最終的にを下す」「経営陣にを迫る」
[類語]決断決定判断断定決まり本決まり確定画定議決決議論決評決議定取り決め断案けつ裁決裁定

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