新保遺跡(読み)しんぼいせき

日本歴史地名大系 「新保遺跡」の解説

新保遺跡
しんぼいせき

[現在地名]上越市柿崎区上直海 新保

よし川左岸の自然堤防上に位置し、標高五−七メートルの独立した微高地に立地する。国営圃場整備事業に伴い、平成九年(一九九七)から新潟県埋蔵文化財調査事業団が発掘調査をした。縄文弥生・古墳時代、平安時代、中・近世の複合遺跡であるが、主体は平安時代の集落跡と特殊葬法の「柿崎古墓」である。

遺構の主体は平安時代の掘立柱建物一四棟、井戸跡約三〇基、古墓一基、土坑・溝・ピットなど。


新保遺跡
しんぼいせき

[現在地名]高崎市新保町

染谷そめや川自然堤防状の微高地を中心に、低湿地に移行する地域にかけて位置する。昭和五二年(一九七七)から二年半にわたる調査の結果、縄文中期から平安時代にかけての遺跡であることが明らかになり、弥生時代の住居跡は二〇〇軒ほど調査され、ほとんどが後期の樽式期に属することが判明した。ほかに方形周溝墓・円形周溝墓、生産遺跡に関する大小の溝が検出され、大溝からは樽式期から石田川式期にかけての木製品が数百点出土した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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