新山遺跡(読み)にいやまいせき

日本歴史地名大系 「新山遺跡」の解説

新山遺跡
にいやまいせき

[現在地名]平田町山谷新田 山海

新山・金谷かなや集落の中間、相沢あいさわ川が形成した右岸の段丘上、標高約二〇メートルにある。山谷新田やまやしんでん遺跡ともいう。縄文時代中期の集落跡で、昭和四一年(一九六六)発掘遺構を検出していないが、大木7b・8a・8b式土器の良好な包含層があり、円筒上層式土器の影響もみられた。

新山遺跡
しんやまいせき

[現在地名]東久留米市下里三丁目

黒目くろめ川最上流部右岸、西妻にしつま川との間の標高約六〇メートルの台地上にある。昭和五一年(一九七六)からの小中学校建設に伴う調査で、縄文時代中期後半の加曾利E式土器を伴う竪穴住居跡が四一軒と配石二基、集石土坑を含む土坑六一などが発見された。竪穴住居跡は調査区の北側に弧状に分布するが、土器の型式変遷によって四時期に分けられ、各時期の居住区や墓域祭祀の場が設定された集落の変遷の姿がわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報