日本大百科全書(ニッポニカ) 「日本万国博覧会記念機構」の意味・わかりやすい解説
日本万国博覧会記念機構
にほんばんこくはくらんかいきねんきこう
日本万国博覧会の跡地である万国博記念公園を保有、整備、運営した独立行政法人。英語名はCommemorative organization for the Japan World Exposition '70。独立行政法人日本万国博覧会記念機構法(平成14年法律第125号)によって2003年(平成15)10月設立。本部は大阪府吹田(すいた)市千里万博公園。財務省が所管していたが、2014年4月に解散した。
日本万国博覧会は1970年(昭和45)に「人類の進歩と調和」をテーマとして開催された日本最初の国際博覧会であった。博覧会終了後その跡地を公園として整備し、主催者であった財団法人日本万国博覧会協会が引き続きその管理にあたった。「中央省庁改革」の一環として2003年に独立行政法人となり、名称を日本万国博覧会記念機構と変更した。
おもな業務は以下のとおりであった。(1)博覧会の跡地を緑地として整備し、これに各種の文化的施設を設置・運営する。(2)博覧会の収益金の一部をもとにした日本万国博覧会記念基金を管理・運用し、生じた利子やその他の運用利益金の一部をもって日本万国博覧会の成功を記念するにふさわしい国内外の文化的活動の助成をする。2013年3月時点での資本金は1219億7800万円、職員数は48人であった。解散後の公園事業は大阪府、基金事業は公益財団法人関西・大阪21世紀協会が承継。
[編集部]