明治学院(読み)めいじがくいん

改訂新版 世界大百科事典 「明治学院」の意味・わかりやすい解説

明治学院 (めいじがくいん)

東京都港区白金台に本部をもつキリスト教系の学校法人。同地に大学と高等学校を置くほか,東村山市にも高等学校と中学校を置く。幕末から明治初年にかけて横浜に設けられた,アメリカ・オランダ改革派教会,アメリカ長老派教会の宣教師による私塾(ブラウン塾,バラ塾,ヘボン塾)を源流とする。1877年,以上の2教派のほか,スコットランド一致長老派教会が合同して東京一致教会を設立,この教会の教育機関として発足した東京一致神学校が,87年に東京一致英和学校,神田英和予備学校と合併して明治学院と称し,芝の白金に移転した。1903年,神学部と高等学部より成る専門学校を設け,30年には神学部を分離した。第2次大戦後の49年,文学経済学両学部から成る新制大学設置,のち社会学・法学国際学・心理学の4学部および大学院を開設した。文・経済・社会・法の各学部には2部(夜間学部)があったが,2008年3月現在で文・経済は学生募集停止,社会・法は廃止となっている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「明治学院」の意味・わかりやすい解説

明治学院【めいじがくいん】

東京都区に本部を置くプロテスタント系の学校法人。中学,高校,大学をもつ。1863年ヘボンが横浜に開いたヘボン塾に始まる。1887年R.ブラウン設立の東京一致神学校等を合併,明治学院となる。1903年専門学校,1949年新制の明治学院大学を設置。文,経済,社会,法,国際の各学部。
→関連項目フルベッキ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の明治学院の言及

【フルベッキ】より

…また欧米への使節団派遣を建言し,教育,法律,行政などの諸制度に関して献策し,日本の近代化に大いに貢献した。のち伝道に専念,東京一致神学校の講師となり,86年ヘボンらと明治学院を設立してその教授を務めた。旧約聖書の邦訳にも協力。…

【ヘボン】より

…新約聖書共同訳委員(1874‐80),旧約聖書共同訳委員長(1882‐87)ともなり,聖書翻訳を完成。夫人が始めたヘボン塾は明治学院やフェリス女学院の前身的存在であり,彼は明治学院初代総理(1889‐91)をつとめた。92年帰国,ニュージャージー州で死去。…

※「明治学院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android