春菊(読み)シュンギク

デジタル大辞泉 「春菊」の意味・読み・例文・類語

しゅん‐ぎく【春菊】

キク科一年草または二年草。高さは20~60センチ。葉は深い切れ込みがあり、柔らかい。夏から秋に黄あるいは白色頭状花を開く。香りが高く、食用として栽培される。菊菜きくな 春》「夕支度―摘んで胡麻摺って/時彦

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精選版 日本国語大辞典 「春菊」の意味・読み・例文・類語

しゅん‐ぎく【春菊】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しゅんきく」とも ) キク科の一年草、または二年草。地中海沿岸原産で、葉菜用または観賞用に各地で栽培される。高さ三〇~六〇センチメートル。全草に香気がある。葉は二回羽状に深裂し基部は茎を抱く。四~六月、茎頂に径三センチメートルぐらいの頭花をつける。頭花の周辺の舌状花は白、まれに淡黄色、黄色。中心の管状花は黄色。若葉は食用にされる。漢名、茼蒿。しんぎく。きくな。むじんそう。はるぎく。ふだんぎく。オランダ菊。《 季語・春 》 〔日葡辞書(1603‐04)〕 〔大和本草(1709)〕
    1. [初出の実例]「囀や春菊一花珠光る」(出典:新傾向句集(1915)〈河東碧梧桐〉明治四〇年)

春菊の補助注記

「物類称呼‐三」(一七七五)に「茼蒿 しゅんぎく 近江彦根にて、ろうまといふ 京大坂にて、かうらいぎく又きくなともいふ 関東にて、しゅんぎくといふ」とある。

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デジタル大辞泉プラス 「春菊」の解説

春菊

葉物野菜一種室町時代中国から伝わったとされる。葉は鮮やかな緑色で、切れ込みがある。独特の香りがあり、おひたしや鍋物などに用いられる。葉の大きさにより大葉中葉、小葉種にわかれ、大葉は切れ込みが浅くやわらかい。成長すると株が横に張り出す「株張り中葉」種が最も生産量が多い。日本全国、とくに千葉県、大阪府茨城県などで多く生産される。関西では「菊菜」と呼ばれる。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「春菊」の解説

春菊 (シュンギク・シュンキク;シンギク;ハルギク)

学名Chrysanthemum coronarium
植物。キク科の一年草,越年草,園芸植物

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