晶洞(読み)ショウドウ(その他表記)druse

デジタル大辞泉 「晶洞」の意味・読み・例文・類語

しょう‐どう〔シヤウ‐〕【晶洞】

岩石鉱脈などの内部空洞内壁にはしばしば自形じけい結晶が群生している。晶簇しょうぞく

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精選版 日本国語大辞典 「晶洞」の意味・読み・例文・類語

しょう‐どうシャウ‥【晶洞】

  1. 〘 名詞 〙しょうぞく(晶簇)〔英和和英地学字彙(1914)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「晶洞」の意味・わかりやすい解説

晶洞 (しょうどう)
druse

岩石や鉱脈の中に生成している空洞をいい,鉱山などでは俗称で〈がま〉ともいわれる。岩石の生成後に別の地質作用による特定成分分別によって空洞を生ずる場合もあるが,この場合は異質晶洞と呼ぶ。ガス熱水の作用により生成した自形の美しい鉱物結晶の多くはこのような晶洞中に結晶したもので,石英脈の中の空洞に水晶の自形結晶が成長する場合などがそのよい例である。
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岩石学辞典 「晶洞」の解説

晶洞

岩石の中にある不規則な形状の空洞のことで,空洞の壁は鉱物の殻で囲まれている.熔岩中の蒸気孔や脈に見られる.この空洞の壁を作る鉱物が周囲を取り巻く岩石と同じ鉱物の場合が晶洞(druse)であり,殻を作る鉱物が周囲の岩石と異なる場合は異質晶洞(geode)という[Phillips : 1816].がま(vug)も同じ意味である.晶簇東京地学協会 : 1916].

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