朝座(読み)アサザ

デジタル大辞泉 「朝座」の意味・読み・例文・類語

あさ‐ざ【朝座】

法華八講などで、朝の読経説教。→夕座

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精選版 日本国語大辞典 「朝座」の意味・読み・例文・類語

あさ‐ざ【朝座】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 朝の講座。法華八講、最勝講などの法会(ほうえ)で、朝、行なう法座。⇔夕座
    1. [初出の実例]「あさざ、夕座の講師(こうじ)に、鈍(にび)色の袷(あはせ)の衣(きぬ)どもかづけ給ふ」(出典落窪物語(10C後)三)
  3. 早朝に開かれる宴会
    1. [初出の実例]「浮瀬で朝座(アサザ)と出掛けう」(出典:浄瑠璃双蝶蝶曲輪日記(1749)一)

ちょう‐ざテウ‥【朝座】

  1. 〘 名詞 〙 天皇政治についての報告を聞き、群臣に謁見する場所朝堂。また、そこに列する臣下の定められた席。転じて、朝廷
    1. [初出の実例]「有野狐。居于大納言藤原朝臣魚名朝座」(出典:続日本紀‐宝亀六年(775)五月乙巳)

あさ‐くら【朝座】

  1. 〘 名詞 〙 朝、すがすがしく見える神霊の座。
    1. [初出の実例]「阿佐久良(アサクラ)に 天つ神国つ神 降りましませ」(出典:皇太神宮年中行事(1192)興玉社御占神事歌)

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