朝鮮日報(読み)チョウセンニッポウ

デジタル大辞泉 「朝鮮日報」の意味・読み・例文・類語

ちょうせん‐にっぽう〔テウセン‐〕【朝鮮日報】

大韓民国朝刊新聞の一つ。1920年創刊同国最大の部数を誇る。保守的論調漢字復活を主張し、ハンギョレなどと対立することもある。発行部数は約176万部(2013年)。チョソンイルボ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「朝鮮日報」の意味・わかりやすい解説

朝鮮日報
ちょうせんにっぽう / チョソンイルボ

韓国で最大の発行部数をもつ日刊新聞。欧文表記はChosun Ilbo。創刊は1920年3月で韓国でもっとも長い歴史がある。日本植民地統治下、抗日運動、民衆啓蒙(けいもう)を紙面展開したことによって、当局の厳しい監視と取締りの対象となり、1940年日中戦争勃発(ぼっぱつ)により朝鮮総督府から強制的に廃刊を命じられるまでの20年間に、4回の発行停止と500回の押収措置を受けた。1945年に復刊後、朝鮮戦争によって4か月間休刊したが、1960年以降は、施設の大幅な拡充、取材報道の充実、拡大により本格的に発展した。右派保守派から幅広い支持を得ている。堅実な記事で固定読者が多い一方、韓流エンターテインメント・芸能情報も豊富。2001年韓国の新聞としては初めて日本語サイトを開設、情報量の豊富さで人気がある。発行部数184万部(2009年、韓国ABC協会)。

[木村綾子]

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改訂新版 世界大百科事典 「朝鮮日報」の意味・わかりやすい解説

朝鮮日報 (ちょうせんにっぽう)

韓国の新聞。三・一独立運動の翌1920年3月に創刊。当初朝鮮人実業家による実業新聞の性格を帯びていたが,24年社長に李商在主筆安在鴻が就任して以来左派民族主義の立場立ち新幹会の機関紙的役割も果たした。30年代には方応謨が一般紙として経営の拡張に努め,雑誌《朝光》も発行したが,40年8月総督府の圧力で廃刊。解放後の45年11月再刊され中道右派の立場をとった。その後〈不偏不党〉を掲げて《東亜日報》と並んで韓国の代表的な日刊紙として現在(朝刊のみ)に至っている。
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