安在鴻(読み)あんざいこう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「安在鴻」の意味・わかりやすい解説

安在鴻(あんざいこう)
あんざいこう / アンジェホン
(1891―1965)

朝鮮政治家京畿道(けいきどう/キョンギド)平沢(へいたく/ピョンテク)生まれ。早稲田(わせだ)大学政経科卒業。帰国後教育界に入り、1919年三・一独立運動に参加し入獄。1920年代以降『時代日報』『朝鮮日報』の主筆・社長、新幹会幹部などとなり、1942年朝鮮語学会事件により入獄。1945年解放時に建国準備委員会副委員長、国民党党首、韓国独立党・民主独立党幹部、『漢城日報』社長などにつき、米軍政庁民政長官、民議院議員を歴任。1950年朝鮮戦争時に入北後、在北平和統一協議会最高委員となり、1965年平壌(ピョンヤン)で死去

玉城 素]


安在鴻(あんじぇほん)
あんじぇほん

安在鴻

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「安在鴻」の意味・わかりやすい解説

安在鴻 (あんざいこう)
An Chae-hong
生没年:1891-1965

朝鮮の独立運動家,政治家。号は民世。京畿道出身。1914年早稲田大学卒業。24年《朝鮮日報》主筆,以後32年退社まで多くの啓蒙的論説を発表した。27年新幹会結成に参加。解放後,朝鮮建国準備委員会副委員長となったが,共産主義者台頭で脱退しみずから朝鮮国民党を結成。47年過渡政府民政長官。朝鮮戦争中,朝鮮民主主義人民共和国に移り平壌で死亡。歴史家,思想家としても知られ,いくつかの著書もある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「安在鴻」の解説

安在鴻 アン-ジェホン

1891-1965 朝鮮の政治家。
高宗28年生まれ。1919年三・一独立運動に参加し入獄。「朝鮮日報」の主筆,新幹会幹部として活動し,解放後は朝鮮建国準備委員会副委員長,国民党党首などをつとめた。朝鮮戦争中に韓国から朝鮮民主主義人民共和国へ連行された。1965年3月1日死去。75歳。京畿道出身。早大卒。

安在鴻 あん-ざいこう

アン-ジェホン

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android