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新幹会 しんかんかいSin-kan-hö

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

新幹会
しんかんかい
Sin-kan-hö

1927年に創立された朝鮮における抗日団体。新幹会は共産主義者と民族主義者の連係により,インテリ,学生,農民,労働者を網羅した民族統一戦線体であった。会は個人加盟制をとる合法組織で,地方の支会を中心に活動し,28年末には支会総数 143,会員2万に達したという。しかし 30年末に入り指導部の右傾化が明らかになると,共産主義者が率先して解消運動を行い,31年みずから解散した。

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世界大百科事典 第2版の解説

しんかんかい【新幹会】

1927‐31年に活動した朝鮮の民族統一戦線組織。社会主義者と民族主義者との提携による民族統一戦線の考えは,24年ころから現れ,実現の試みもなされていた。26年末,日本帝国内での〈自治〉を求める右派民族主義者の動きに対抗して,あくまで独立を目ざす《朝鮮日報》などに拠る左派民族主義者は〈非妥協的民族戦線の樹立〉を呼びかけた。また第3次朝鮮共産党幹部安光泉らは同年11月に〈正友会宣言〉を発表して民族主義者との提携を積極的に打ち出していた。

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大辞林 第三版の解説

しんかんかい【新幹会】

日本の朝鮮支配期に、朝鮮の社会主義者と非妥協的民族主義者とが連合して結成した反日組織。1927年2月に結成され、31年5月の解体まで、植民地支配に反対する活動を展開。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

新幹会
しんかんかい

日本統治下朝鮮の民族統一戦線組織。1927年2月、李(り)商在、洪命憙(こうめいき)、安在鴻(あんざいこう)らの左派民族主義者を中心に、朝鮮共産党幹部も参加して結成された。当初は知識人による小組織であったが、広範な民衆の支持を得て4万人の会員、140の支会(日本にも4支会)をもつ民族団体に発展した。公然と「朝鮮独立」を掲げることができず、「われらは団結を鞏固(きょうこ)にする」などの簡単な綱領をもつだけであったが、各地の支会は日本の植民地政策に反対して、労働組合、農民組合などとともに活動を展開した。29年には社会主義者の発言力が強まり本部の活動も活発になったが、同年末、光州学生運動を支援する民衆大会を計画したため多数の幹部が検挙された。以後、穏健路線をとる本部とこれに反発する下部会員との対立が表面化し、コミンテルンの統一戦線方針放棄の影響もあり、31年5月、自ら解消を決議した。この組織は植民地期朝鮮における最大の民族団体であり、多様な階級・階層が参加した統一戦線組織として民族解放運動史上大きな意義をもつ。[水野直樹]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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