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木幡狐 こわたぎつね

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

木幡狐
こわたぎつね

室町時代の御伽草子。作者,成立年未詳。狐の姫が三位中将と結婚,若君を生むが,犬を飼うことになったため,古巣に帰り尼になる。怪婚説話,遁世談。異類が狐であるのは,のちの信田妻 (しのだづま) 伝説の先駆とみるべきもの。御伽草子の怪婚談は『狐の草子』をはじめ『鶴の草子』 (女鶴) ,『鼠の草子』 (男鼠) ,『雁の草子』 (男雁) ,『かざしの姫』 (男菊) など数多い。

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世界大百科事典 第2版の解説

こわたぎつね【木幡狐】

室町時代の御伽草子。渋川版の一つ。山城国木幡(こはた)に住む稲荷明神の使者である狐の子どものなかに,芸能すぐれ美しい末の姫がおり,きしゅ御前といった。16の年の3月末,光源氏在原の中将かと見紛うほど容顔美麗な,三条大納言の子三位の中将が花園に立ちいでたのを稲荷山から見下ろして恋の心となり,ひとまず人間の姿に化けて一夜の契りを結ぼうと,乳人(めのと)の少納言とともに美しく化けなして都に上る。中将と偕老の契りを交わしたきしゅ御前は翌年3月若君をもうけ,大納言と北の方にも見参する。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

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