木神社(読み)いばらきじんじや

日本歴史地名大系 「木神社」の解説

木神社
いばらきじんじや

[現在地名]茨木市元町

速素盞嗚命・天児屋根命・誉田別命を祀り、「摂津名所図会」にも「祭神中央素盞烏尊、左春日明神、右八幡宮。茨木庄内上中条・下中条の生土神とす」とある。旧郷社。社殿後方にある天石門別あまのいわとわけ神社とともに古くは宮元みやもと町にあったと伝える。天正一〇年(一五八二)茨木城主中川清秀が社殿修造をしたときの棟札に「太田郡主原神社相殿」として春日大明神・八幡大神が記されるので、主原あるじはら神社とよばれていた可能性もある。

木神社
かつらぎじんじや

[現在地名]御所市大字高天

金剛こんごう山の葛木岳南腹に鎮座。祭神一言主ひとことぬし大神。旧村社。「葛城家系譜略」に山神・山主やまぬし権現社とあり、弘和元年(一三八一)再興、文明四年(一四七二)焼亡、翌五年再建したと記す。貝原益軒の「南遊紀行」に「絶頂には葛城の神社あり、大社なり、一言主の神と云ふ」とある。現在は金剛山守護神の葛城三十八かつらぎさんじゆうはつ社を合祀し、社前の手水舎石船に「平野法仙 天文廿二年癸丑五月六日 金剛山法起堂」の銘を刻む。例祭役行者の忌日である旧六月七日に行われていたが、現在は新暦の七月七日に改められ、当日の午前中に一言主大神に一願成就を祈願し、午後は転法輪てんぽうりん寺で蓮華法要と称する会式が行われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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