20世紀日本人名事典 「本因坊秀栄」の解説
本因坊 秀栄
ホンインボウ シュウエイ
- 生年
- 嘉永5年9月20日(1852年)
- 没年
- 明治40(1907)年2月10日
- 出生地
- 江戸・本所相生町(東京都墨田区)
- 本名
- 土屋
- 別名
- 通称=平次郎,前名=林 門入(13代目)(ハヤシ モンニュウ),林 秀栄(13代目)(ハヤシ シュウエイ)
- 経歴
- 明治維新により幕府の庇護を失った囲碁家元を継ぎ、苦難の道を歩む。文久2年(1862年)11歳で12代林門入(柏栄)の養子となり、12歳で初段、慶応3年(1867年)13代林秀栄に。18歳で5段に進む。のち村瀬秀甫(のち本因坊秀甫)が方円社を結成するや、林家を離籍し、明治17年弟の秀元に代わって本因坊第17世を継ぎ、坊門の再建に尽力。19年後藤象二郎らの斡旋で、それまで対抗していた方円社と和解、名跡をゆずって秀甫を18世とした。同年秀甫急死後、当時最強と目された中川亀三郎と対局しようとしたが、周囲の事情により対局せぬまま20年19世を宣言。38年8段に進み、翌39年名人位に昇った。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報