杉水村
すぎみずむら
[現在地名]大津町杉水
片俣村の西に位置する大村。合志川の支流峠川が合志台地を北西に刻んだ浅い谷沿いに立地。本村のほかに今・小林などの小村がある。本村と小林の集落は近世巡見往還として利用された隈府街道に沿って立地している。「国誌」は「俗説ニ旧云透水村」と記す。
慶長国絵図に村名がみえる。寛永一〇年(一六三三)の人畜改帳によると平川組に属し、戸数二九・家数一五〇、人数一七八(うち庄屋一・頭百姓二〇・小百姓一七・名子二〇・下人五)、牛馬六七、居百姓分の高一千四五六石余、ほかに入作分一六〇石余があったと思われる。
杉水村
すぎのみずむら
杉ノ水川の上流部に位置し、南は大日山に連なる山地、北は杉ノ水峠から今立村にいたる山地で、わずかに杉ノ水川の開析谷に耕地がある。杉ノ水峠は標高約四三三メートルの高所にあり、今立村など動橋川沿いの村への重要な交通路ではあったが、この峠越えは昔から難所とされていた。正保郷帳によると高五二石余、田方一町二反余・畑方二町六反余、物成高一四石余。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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