李健吾(読み)りけんご(その他表記)Lǐ Jiàn wú

改訂新版 世界大百科事典 「李健吾」の意味・わかりやすい解説

李健吾 (りけんご)
Lǐ Jiàn wú
生没年:1906-82

中国の文学者。筆名劉西渭。清華大学出身。渡仏しフローベールを研究。1935年より上海で小説,評論に筆をふるい,《咀華集(そかしゆう)》等を著す。他方,舞台実践とヨーロッパの演劇に精通していた彼は劇作(《青春》等),翻案(シェークスピア等),翻訳モリエール等)をも精力的におこない,中国の新旧演劇の評論,分析(《戯劇新天》等)に新機軸を出した。晩年バルザックを中心にフランス17世紀文学思想の研究に没頭していたという。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「李健吾」の意味・わかりやすい解説

李健吾
りけんご / リチェンウー
(1906―1982)

中国の作家、戯曲家、文学研究者。筆名に劉西渭(りゅうせいい)。山西省の人、長く北京(ペキン)に住む。1930年清華大学西洋文学系を卒業。31年渡仏し、フロベールを研究、33年帰国、翻訳と教育研究に従事した。また少年時より話劇運動に参加、『晨報(しんぽう)』副刊や『語絲(ごし)』に作品を発表、軽妙洒脱(しゃだつ)な対話を駆使した、軽快なテンポ喜劇を得意とした。30年代を代表する戯曲家の一人。戯曲に『これは春だけ』『率先垂範』などがある。解放後、北京大学文学研究所、科学院文学研究所などで外国文学の研究に従事し、仏文学のほか、ゴーリキートルストイなど多数の訳著がある。

[近藤龍哉]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「李健吾」の意味・わかりやすい解説

李健吾
りけんご
Li Jian-wu

[生]光緒32(1906)
[没]1982
中国の劇作家,小説家。山西省運城出身。清華大学卒業後,フランスに留学。抗日戦中は上海にとどまり上海劇芸社を組織,演劇活動に従事。戦後,鄭振鐸と雑誌『文芸復興』を創刊。おもな戯曲作品に『這不過是春天』『以身作則』『母親的夢』『梁允達』『山河怨』などがある。巧緻な構成と軽妙洒脱なせりふによって知られる。一方,小説集『西山之雲』『使命』,劉西渭の筆名で文芸評論集『咀華集』などを発表。ほかにフローベールの翻訳もあり,その活動はきわめて多方面にわたる。

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367日誕生日大事典 「李健吾」の解説

李 健吾 (り けんご)

生年月日:1906年8月17日
中国の劇作家,小説家
1982年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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