フローベール(読み)ふろーべーる

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フローベール」の意味・わかりやすい解説

フローベール
Flaubert, Gustave

[生]1821.12.12. ルーアン
[没]1880.5.8. クロアッセ
フランスの小説家。写実主義文学の代表者。父は高名な外科医。リセ・ド・ルーアンを経てパリ大学で法律を学んだが,1844年神経障害で学業を放棄,故郷ルーアンに近いクロアッセに移り,生涯をここで過した。 56年友人デュ・カンの雑誌『パリ評論』に『ボバリー夫人』 Madame Bovaryを連載,風紀を乱し反宗教的なものとして起訴されたが,無罪となる。その他,『サラムボー』 Salammbô (1862) ,『感情教育』L'Éducation sentimentale (2巻,69) ,『聖アントアーヌの誘惑』 La Tentation de Saint Antoine (74) ,『三つの物語』 Trois Contes (77) ,『ブーバールとペキュシェ』 Bouvard et Pécuchet (未完,81) など,正確無比の文体と徹底的に主観を排した作風で知られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フローベール」の意味・わかりやすい解説

フローベール
ふろーべーる

フロベール

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