ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「村井琴山」の意味・わかりやすい解説
村井琴山
むらいきんざん
[没]文化12(1815).3.1. 熊本
江戸時代中期から後期の古方派医師。名はちゅう,字は大年,通称は椿寿。父見朴も医師で,盲目ながら熊本医学館の教授であった。父の講義を助け,父の死後,京都に行き,張仲景の『傷寒論』の価値を世に知らしめ,万病一毒説を唱えた吉益東洞について学び,帰郷して九州各地で,『傷寒論』を講述した。晩年に熊本藩医となる。著書に『医道二千年眼目編』『類聚方講義』などがある。
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