杖立温泉(読み)ツエタテオンセン

デジタル大辞泉 「杖立温泉」の意味・読み・例文・類語

つえたて‐おんせん〔つゑたてヲンセン〕【杖立温泉】

熊本県最北部、阿蘇小国おぐに町にある温泉泉質塩化物泉

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精選版 日本国語大辞典 「杖立温泉」の意味・読み・例文・類語

つえたて‐おんせん つゑたてヲンセン【杖立温泉】

熊本県阿蘇郡小国町にある温泉。筑後川上流の杖立川の両岸にある。泉質は弱食塩泉

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日本歴史地名大系 「杖立温泉」の解説

杖立温泉
つえたておんせん

[現在地名]小国町下城

小国町の最北部で、筑後川の上流杖立川に沿って温泉街が並ぶ。九八―一〇〇度の高温泉で弱食塩泉、神経痛やリウマチなどに効く。「国誌」に「杖立温湯」とあり、「杖立川ノ傍ニアリ、是ヲ杖立ノ湯ト云リ、湯治ノ貴賤老若男女等当国ハ云ニ不及、他邦ヨリノ入湯ノ輩四季ニ不絶」とあり、江戸時代より湯治場として賑った。名の由来として弘法大師が効験著しいのに感じて竹の杖を立てたとか、病人もここで湯浴みをすれば、杖を立てて帰ることからよばれるようになったともいう。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「杖立温泉」の意味・わかりやすい解説

杖立温泉
つえたておんせん

熊本県北東部、阿蘇(あそ)郡小国町(おぐにまち)下城(しもじょう)にある温泉。泉温80~100℃で泉質は塩化物泉。筑後(ちくご)川の上流、杖立川の渓谷沿いに湯治場として古くから発達。四季折々豊かな景観に富み、耶馬日田英彦山国定公園(やばひたひこさんこくていこうえん)の南端に位置し、盛夏でも25℃以下と涼しい。ホテル・旅館あわせて約20軒あり、昔ながらの木造三階建ての旅館も旅情を盛り上げている。JR久大(きゅうだい)本線日田(ひた)駅からバス約50分、JR豊肥(ほうひ)本線阿蘇駅からバス約1時間25分。福岡からの高速バス約2時間30分。

[山口守人]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「杖立温泉」の意味・わかりやすい解説

杖立温泉
つえたておんせん

熊本県北東端,小国町の杖立川の渓谷に沿う温泉。泉質は食塩泉。泉温は 90~100℃。湯量は多く,渓谷に和風旅館が並んで,みごとな温泉集落景観を呈する。炊事に利用する蒸気各所で上り,温泉場の雰囲気をかもしだしている。大分県日田との連絡が密で耶馬日田英彦山国定公園に属するが,阿蘇,九重方面とも結びついており,観光上の宿泊基地となっている。

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