東急グループ(読み)とうきゅうぐるーぷ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

東急グループ
とうきゅうぐるーぷ

東急電鉄株式会社を中核とする企業集団。鉄道輸送と沿線の開発を事業としてきた同社は、第二次世界大戦後から1950年代にかけて関連会社を設立し、企業グループの基盤を形成した。敗戦直後会社再編成が行われ、1948年(昭和23)百貨店業務を分離し東横百貨店(現、東急百貨店)をグループ会社として設立、続いて同年東急車輛(しゃりょう)製造(現、総合車両製作所)を設立した。その後、東急不動産(1953)、東急観光(1956。2004年グループから離脱。トップツアーを経て、現、東武トップツアーズ)、東急建設(1959)、伊豆急行(1959)、東急エージェンシー(1961)、東急ホテルチェーン(1968。現、東急ホテルズ)、東急ケーブルテレビジョン(1983。現、イッツ・コミュニケーションズ)などを設立。2019年(令和1)時点で、232社、5法人。代表企業の持株会社東急の資本金は1217億円(2019)、また中核企業となる東急電鉄の売上高1407億7800万円(2020年3月。連結ベース)。事業分野は開発、交通、流通、レジャーおよび文化事業にわたる。

 開発分野では鉄道沿線の住宅開発に始まり、地域総合開発、リゾート開発に業績をあげ、交通分野では鉄道やバス、流通分野には百貨店、スーパーマーケット、運送、そして広告代理店も含まれる。レジャー産業部門ではホテル、レジャー施設などを経営する。社会還元としての文化事業には育英事業、学校経営、社会事業が含まれている。五島育英会(ごとういくえいかい)、東急財団(とうきゅう環境財団、とうきゅう留学生奨学財団、五島記念文化財団を2019年に統合)、亜細亜学園(あじあがくえん)、大東急記念文庫を含む五島美術館などがそれで、なかでも五島美術館は創業者五島慶太のコレクションの公開で、国宝・重要文化財を含む。このほか「電車とバスの博物館」(川崎市)も開設し社会教育の一助としている。

[森 真澄]

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世界大百科事典内の東急グループの言及

【東京急行電鉄】より

…東横線,新玉川線は営団地下鉄へ直通している。【和久田 康雄】
[東急グループ]
 東急グループは現在大きく分けて,交通部門,流通部門,不動産部門,レジャー・サービス部門の四つから成る。この4部門に属する企業は中核となる東京急行電鉄をはじめ,合計400社に及び,グループの売上高は私鉄業界で最大である。…

※「東急グループ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報