松飾り(読み)マツカザリ

デジタル大辞泉 「松飾り」の意味・読み・例文・類語

まつ‐かざり【松飾り】

正月に家の門口に飾り立てる松。かどまつ。 新年
[類語]門松注連飾り

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精選版 日本国語大辞典 「松飾り」の意味・読み・例文・類語

まつ‐かざり【松飾】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 正月に、門前軒先などに飾り立てる松。門松。松。《 季語・新年 》
    1. [初出の実例]「千里まで枝さしかはせ松かさり〈重光〉」(出典:俳諧・桜川(1674)春一)
  3. 祭りなどの際、神々を招請するためにたてる松。
    1. [初出の実例]「座人等ゑほし・すわふ・松かさり、市神祝申候」(出典:今堀日吉神社文書‐(享祿二年)(1529)六月七日・小幡商人申上事書案)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「松飾り」の意味・わかりやすい解説

松飾り
まつかざり

正月に家の内外に立てる一本あるいは一対の松。本来は正月の神を迎える依代 (よりしろ) の一種で,わらで作った食器状のものをそれに結び,食べものを供える地方もある。また使用する木も松とは限らず,なら,つばき,しきみ,とち,竹,杉なども利用された。松を 12月の 13日に山から切ってくることを松迎えといい,立てておく期間は早い所では正月の4日,通常は7日や小正月までとされ,小正月にこれを焼く習俗も残っている。 (→門松 )

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世界大百科事典(旧版)内の松飾りの言及

【松の内】より

正月の松飾をしておく期間内のこと。門松年棚の松は年神の依代(よりしろ)と考えられるから,松飾のある間は正月の年神祭が続いていると理解することができる。…

※「松飾り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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