デジタル大辞泉 「染汚」の意味・読み・例文・類語 せん‐お〔‐ヲ〕【染汚】 [名](スル)けがれること。また、けがすこと。汚染。「物質の穢悪なるは人を―せず」〈中村訳・西国立志編〉 ぜん‐ま【▽染▽汚】 仏語。煩悩ぼんのうで清浄な心をけがすこと。また、煩悩のこと。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「染汚」の意味・読み・例文・類語 せん‐お‥ヲ【染汚・染&JISEBCF;】 〘 名詞 〙① けがれること。けがすこと。汚染。[初出の実例]「物質の穢悪なるは、人を染汙せず。言行の穢悪なるこそ、人を醜穢になすべけれ」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉九)[その他の文献]〔漢書‐江充伝〕② ⇒ぜんま(染汚) ぜん‐ま【染汚】 〘 名詞 〙 ( [梵語] kliṣṭa の意訳「ぜんわ」の連声 ) 仏語。一定の種類の煩悩のこと。また、煩悩によって心がけがれること。煩悩の別称として用いることもある。[初出の実例]「我が大師釈尊染汚・不染汚二種の無知を断じて」(出典:栂尾明恵上人伝記(1232‐50頃)上)[その他の文献]〔勝鬘経‐自性清浄章〕 ぜん‐な【染汚】 〘 名詞 〙 ⇒ぜんま(染汚) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例