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栗原百寿 くりはら はくじゅ

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

栗原百寿 くりはら-はくじゅ

1910-1955 昭和時代の農業経済学者。
明治43年12月26日生まれ。帝国農会に勤務。日本の農業構造を分析し,「中農肥大化論」を主張する。日本資本主義論争では講座派として活躍。戦後は国家独占資本主義による農民の直接支配という農業構造を解明した。農林省嘱託をへて昭和28年拓殖大教授。昭和30年5月24日死去。44歳。茨城県出身。東北帝大卒。著作に「日本農業の基礎構造」「現代日本農業論」など。

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世界大百科事典 第2版の解説

くりはらはくじゅ【栗原百寿】

1910‐55(明治43‐昭和30)
農業経済学者。茨城県に生まれ,1937年東北大法文学部卒後,帝国農会で《農業年鑑》《帝国農会報》を編集のかたわら,マルクス経済学の立場から日本資本主義の農業構造を分析した。講座派理論家のなかでも農業統計を基礎に精密な分析を重ね,〈中農肥大化論〉を主張した《日本農業の基礎構造》(1943)は日本資本主義論争に新分野を開いた。治安維持法の違反で検挙され,第2次大戦後は農林省統計調査室などの嘱託。農地改革による〈半封建的〉地主的土地所有の崩壊と国家独占資本主義による農民の直接支配という〈栗原理論〉を展開し,彼の《現代日本農業論》(1951)などは,公式主義や党派主義にとらわれない研究者や農民運動家に熱読された。

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