根城館跡
ねじようだてあと
[現在地名]東由利町蔵
蔵と宿の中間、河岸段丘上にある中世の館跡。東南北の三方を高瀬川が囲み、二〇メートルを超す断崖をなし、約一ヘクタールの広さがある。
元館に本拠を置いた下村氏が、出城として石沢(現本荘市)、矢島方面からの侵攻を防いだものであろう。元禄七年(一六九四)の下村古来物語之事(東由利村郷土史)に、
<資料は省略されています>
とあり、「今程百二三拾年以前之事に奉存候」とあるので、永禄(一五五八―七〇)から天正初年のことと考えられる。
根城館跡
ねじようたてあと
旧矢島町の生駒氏陣屋敷南方の台地上にある中世の館跡。宝暦六年(一七五六)の御領分中覚書(矢島町史)に「大江五郎光康公之荒館也」とある。
上部は連郭状平坦面をなし、八幡神社のある平坦面と主郭との間に空堀状の幅広い凹地がある。主郭は変形した長方形をなし、南に高さ三―四メートルの土塁がある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 