案下(読み)アンカ

デジタル大辞泉 「案下」の意味・読み・例文・類語

あん‐か【案下】

机の下。机のそば
手紙脇付わきづけの一。あて名に添えて敬意を表す語。机下きか

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精選版 日本国語大辞典 「案下」の意味・読み・例文・類語

あん‐か【案下】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「案」は机の意 )
  2. 机の下。机のそば。転じて、その人のそば。
    1. [初出の実例]「各就案下火舎」(出典:東大寺続要録(1281‐1300頃)供養篇)
  3. 脇付の一つ。手紙のあて名の脇に書いて、敬意を表わすことば。「机下」「おんもとに」などの類。〔日葡辞書(1603‐04)〕

あん‐げ【案下】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 役所の机の下。転じて、役所。
  3. あんげかんぺい(案下官幣)」の略。

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日本歴史地名大系 「案下」の解説

案下
あんげ

[現在地名]八王子市上恩方町

上恩方かみおんがた町の西端にある地名中世には安下などともみえ、近世には案下峠(和田峠)・案下道などの名が知られた。現上恩方町域に地名が残るが、古くは下恩方町にも及んでいたと考えられる。この地は武蔵守護代を勤めた大石氏の拠点の一つで、大石系図(伊藤家蔵)の大石信重の条に「至徳元年甲□月移安下」とある。信重が移った「安下」は現下恩方町松竹の浄福まつたけのじようふく寺の背後にある浄福寺城(案下城・新城・松竹城とも)のことというが、同城の遺構は現状からみて戦国期のものである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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