デジタル大辞泉 「桐油紙」の意味・読み・例文・類語 とうゆ‐がみ【×桐油紙】 桐油をひいた紙。湿気・雨をよく防ぐので、包み紙・カッパに用いる。合羽紙。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「桐油紙」の意味・読み・例文・類語 とうゆ‐がみ【桐油紙】 〘 名詞 〙 桐油または荏油(えのあぶら)をひいた紙。湿気や水分を防ぐので、厚い和紙のものは包み紙・合羽などに、薄い洋紙のものは繃帯(ほうたい)や簡単な防水などに用いる。油紙。桐油。[初出の実例]「桐油紙合羽看板〈略〉木製也、文字書たる所は黄紙を以て張レ之たり」(出典:随筆・守貞漫稿(1837‐53)四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「桐油紙」の意味・わかりやすい解説 桐油紙とうゆがみ 厚手の和紙にアブラギリの実の油を塗った耐水紙。桐油(きりゆ)のかわりに荏胡麻(えごま)油(荏油(えのあぶら))や、ときにはあまに油も用いられた。これらの油は、各種の乾性油を含み、乾燥して耐湿性の皮膜をつくるので、江戸時代には合羽(かっぱ)、包み紙、雨傘用などに広く使われた。『日葡(にっぽ)辞書』(1603)に桐油が採録されていることから、室町時代には桐油紙もすでにつくられていたと考えられる。[町田誠之] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の桐油紙の言及 【油紙】より …桐油(とうゆ)紙ともいい,西の内紙,美濃紙など厚手の純日本紙に,まずカキ渋を塗って乾燥し,その上に桐油または荏油(えのあぶら)を何回も塗って乾燥したじょうぶな防水紙。これを表にして裏に薄布を合わせた防水衣を桐油合羽(とうゆがつぱ)と名づけて古くから外出着に用い,ただ厚紙のみのものは油単(ゆたん)と呼ばれて荷物の雨覆いに用い,雨傘には必ず用いられた。… ※「桐油紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by