桜宮(読み)さくらのみや

日本歴史地名大系 「桜宮」の解説

桜宮
さくらのみや

[現在地名]都島区中野町一丁目

淀川(大川)左岸にあり、天照皇大神・八幡大神仁徳天皇を祀る。旧郷社。社伝によれば、もと野田のだ桜の馬場さくらのばばの字宮田みやたにあったが、慶長一八年(一六一三)造替の社殿が、元和六年(一六二〇)の大和川(寝屋川)洪水により流出、中野なかの村に漂着して祀られたという。しかし寛文六年(一六六六)・延宝二年(一六七四)にも水害に遭ったため、少し高所である現在地に宝暦六年(一七五六)に遷座するが、往時地名をとって「桜の宮」と称していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「桜宮」の意味・わかりやすい解説

桜宮
さくらのみや

大阪市都島区南西部,旧淀川左岸に沿う地区。地名はアマテラスオオミカミをまつる桜宮があり,江戸時代からサクラ名所として知られることに由来。桜宮の下あたりの淀川は湾曲して青湾と呼ばれており, ここの水は茶湯用として人々に愛飲された。河畔桜宮公園河川敷の一部を埋立てて 1923年開園。公園の南には臨海工業地域への工業用水取水場がある。 JR大阪環状線桜ノ宮駅がある。

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