梅ヶ島温泉(読み)うめがしまおんせん

日本歴史地名大系 「梅ヶ島温泉」の解説

梅ヶ島温泉
うめがしまおんせん

[現在地名]静岡市梅ヶ島

安倍川源流部、静岡市と山梨県身延みのぶ町の境にあたる安倍峠南西の麓に位置する。標高は約一〇〇〇メートル。泉温は摂氏三八、九度、泉質は単純硫黄泉。「駿河志料」によると、日影沢ひかげざわ集落から一里奥の三河内みごうちに長屋二軒の湯場があり、さらに一町ほど行くと湯艘(長さ九尺・幅一丈・深さ二尺)二ヵ所がある。文禄五年(一五九六)六月一〇日の横田村詮定書写(梅ヶ島義兵衛文書)によると、梅ヶ島惣百姓中に対し湯入りの際に一人につき鐚銭五〇文(米は京枡三升)を徴収することが命じられている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「梅ヶ島温泉」の意味・わかりやすい解説

梅ヶ島温泉
うめがしまおんせん

静岡市葵区(あおいく)、安倍川(あべかわ)上流にある温泉。静岡と山梨県境にある安倍峠の南西に位置する。泉質は硫黄(いおう)泉。かつては湯治場であったが、市営浴場も建てられ、温泉街も形成された。渓谷美をもち、奥大井県立自然公園に含まれる。近くの日影沢(ひかげさわ)は江戸初期に金山として栄えた。JR静岡からバス1時間50分。

[北川光雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「梅ヶ島温泉」の意味・わかりやすい解説

梅ヶ島温泉
うめがしまおんせん

静岡県中部,静岡市の北部,安倍川の上流域にある温泉。南アルプスの山々に囲まれた閑静な温泉郷。俗に「武田信玄のかくし湯」または「美肌づくりの湯」で知られる。 1966年9月,26号台風で甚大な被害をこうむったが復興し,共同浴場 (市営) などが整えられている。泉質は単純硫黄泉。泉温は 36~40℃。胃腸病,切り傷,打撲傷などにきく。付近に「大谷崩」の大崩壊地,紅葉美で知られる安倍峠ハイキングコースなどがある。

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デジタル大辞泉プラス 「梅ヶ島温泉」の解説

梅ヶ島温泉

静岡県静岡市北部、安倍川の最上流にある温泉。近くに江戸時代初期に栄えた日影沢金山跡がある。梅ヶ島温泉郷に属する。

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