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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…中国においては悉曇(しつたん)やその音韻・字義に関する学問という意味も加わり,日本へも当初は以上のような学問として声明が請来された。一方,仏教声楽を示す語として〈梵唄(ぼんばい)〉〈梵讃(ぼんさん)〉などの語が用いられていたが,中世初頭ごろから声明の語が仏教声楽を意味するようになった。しかし現在中国や韓国,日本の禅宗などでは梵唄と称し,チベット仏教でも梵唄は歌の意味を含む語として用いられている。…
…宗教音楽には仏教,儒教,道教の音楽がある。仏教の音楽は梵唄といわれ,うたい方は旋律的である。儒教の音楽は孔子廟の祭りの音楽で編鐘,編磬(へんけい),柷(しゆく),敔(ぎよ),篪(ち)等の中国古代の楽器で奏される。…
…郷歌や踊りも栄え,今日なお伝えられている宮廷仮面舞踊の〈処容舞〉もこの時代におこった。統一新羅の音楽の中でもう一つ重要なものは,梵唄(ぼんばい)(声明)である。梵唄は真鑒禅師(しんかんぜんし)により始められ,その後,いくつかのスタイルが生じた。…
…しかしながら後代の仏伝文学において,音楽の最も重要な問題である,調和と秩序との基礎となる心性について,釈迦は意見をもっていたとみられる。
[梵唄]
経典を節づけして朗誦することをいい,梵唄が仏教教団の創設当初より行われていたようであるが,《増一阿含経》にみられる目連と阿難の弟子たちの,本来の目的を逸脱して技の競い合いが行われたりしたように,音律的要素が進展して,梵唄が発生したと考えられる。律蔵では,梵唄の名手として善和の名がみられ,世尊はその美妙な音声を第一のものと認めている。…
※「梵唄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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