植物地理学(読み)ショクブツチリガク(その他表記)plant geography

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精選版 日本国語大辞典 「植物地理学」の意味・読み・例文・類語

しょくぶつ‐ちりがく【植物地理学】

  1. 〘 名詞 〙 植物の地理的分布についての問題を研究する生物学の一分科。植物区系区分や分布と環境の関係などを地史学的・生態学的立場から研究し、現在の分布や植物相のできた要因を解析する。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「植物地理学」の意味・わかりやすい解説

植物地理学
しょくぶつちりがく
plant geography

植物の地球上における分布について,地理学的,地史学的,または生態学的に研究する植物学の一分科。主として植物の種類に基礎をおいてその分布や地理的区分を研究する区系植物地理学,群落の発達に基礎をおいて環境の差異と分布との関係を研究する植物生態地理学,植物の進化と分布の歴史を研究する系統植物地理学がある。

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世界大百科事典(旧版)内の植物地理学の言及

【生物地理学】より

…(2)生態地理学ecogeography 主として生物の生態的な分布を扱うもので,気候との関係を重視する気候地理学,生態的な環境分類を目ざす環境地理学,さらに各生物相が群集としていかなる生態学的構造をもつかを明らかにする群集地理学などが含まれる。なお対象とする生物の違いによって,植物地理学と動物地理学が区別される。【黒田 長久】。…

※「植物地理学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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