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業績録 ぎょうせきろく Res gestae divi Augusti

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世界大百科事典 第2版の解説

ぎょうせきろく【業績録 Res gestae divi Augusti】

正確には《神皇(しんのう)アウグストゥス業績録》といい,ローマ初代皇帝アウグストゥスが自分の政治的経歴について書きしるした記録。彼は生前に遺書を作成して,その一部には彼自身の治績を記録し,青銅板に刻印して陵墓の入口に設置することを希望していた。ローマに現存する霊廟の前からはこの青銅板は消失しているが,16世紀以降,小アジアで発見された〈アンキュラ碑文〉とこれを補う〈アポロニア碑文〉や〈アンティオキア碑文〉によって,ほぼその全容が明らかになっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

業績録
ぎょうせきろく
Res gestae divi Augustiラテン語

ローマ帝国の初代皇帝とされるアウグストゥスの業績の記録。アウグストゥス自身により起草され、遺言により青銅板に刻まれ、墓所に安置された。複製が帝国の諸都市の神殿にも置かれ、そのいくつかが発掘されている。最初に発見された最重要の複製の発掘地アンキュラ(現在名アンカラ)にちなんで、アンキュラ記念碑Monumentum Ancyranumともよばれる。共和政末の内乱期から元首政成立期の最重要史料の一つであり、内容は次のようである。まずカエサル暗殺後の内乱時代の政界へのオクタウィアヌス(後のアウグストゥス)の登場から筆をおこし、公職経歴、公式に授けられた栄誉を述べ、ついで、彼の行った市民・兵士への贈り物、建築、競技の主催、諸神殿への供物を列挙している。続いて、内乱に際しローマ市民・属州より受けた忠誠の誓い、内外の戦争での勝利、領土の拡張、外交上の事件、植民市の建設などを記録し、最後に、外国での声望と、ローマで授けられたアウグストゥス・国父の名誉称号について記している。[島田 誠]

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