標準治療(読み)ヒョウジュンチリョウ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

標準治療
ひょうじゅんちりょう

一定の状態にある複数の患者に対し、臨床で治療の効果が認められ、その時点においてもっとも有効性と安全性が高いと判断され推奨される治療法。標準医療ともいう。一定の設備や環境の整った医療機関であれば、どこでも、だれでも受けられる医療を意味し、とくに悪性腫瘍(しゅよう)などに対する治療の第一選択肢および併用療法といった治療指針を表わすことばとして使われる場合もある。
 しかし、たとえば乳癌(がん)の第一選択治療薬に関する標準治療がヨーロッパとアメリカで異なるというケースもあり、日本も例外ではない。また、再生医療に代表される先進医療や臨床医療技術のめざましい進歩に伴い、治療法や薬剤が発展的に変化し、標準治療は次々と新しくなっている。こうした現状により、医療を受ける側は、その時点での標準医療が自分にあわなければセカンド・オピニオンに頼って別の治療法を求めることが可能になる。一方で、医療を提供する側は、つねに新しい治療法に目を配ると同時に、より汎用性の高い有効で安全な治療法を追求していく必要がある。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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