欲深(読み)ヨクフカ

デジタル大辞泉 「欲深」の意味・読み・例文・類語

よく‐ふか【欲深】

[名・形動]《「よくぶか」とも》欲の深いこと。また、その人や、そのさま。「欲深業者
[類語]欲張るむさぼるがっつくむさぼり食う欲しがる欲の皮が張る欲深い欲張り強欲貪欲がめつい胴欲慳貪あこぎ多欲貪婪業突く張り

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精選版 日本国語大辞典 「欲深」の意味・読み・例文・類語

よく‐ふか【欲深】

〘名〙 (形動) 欲の深いこと。また、その人やそのさま。
※貞享版沙石集(1283)九「山法師の事を一巻真言に作りて、陁羅尼を説きて曰く、唵山法師、腹黒腹黒、欲深欲深、あらにくや、娑婆訶とつくれり」
たけくらべ(1895‐96)〈樋口一葉〉九「父親和尚は何処までもさばけたる人にて、少しは欲深(ヨクフカ)の名にたてども」

よく‐ふか・い【欲深】

〘形口〙 よくふか・し 〘形ク〙 (「よくぶかい」とも) 欲心が多い。欲念が強い。強欲である。欲が深い。
※栂尾明恵上人遺訓(1238)「心づかひは物に触て誑惑がましく欲深く」
仮名草子伊曾保物語(1639頃)下「よくふかければ、戒を破り、罪を作り、身をほろぼす物也」

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