正願寺(読み)しようがんじ

日本歴史地名大系 「正願寺」の解説

正願寺
しようがんじ

[現在地名]松橋町松橋

町なかの一画にあり、円光えんこう寺と隣合せにある。すぐ北東裏手には松橋神社が鎮座する。崇徳山専修院と号し、浄土宗阿弥陀如来本尊とし、脇本尊として観世音菩薩勢至菩薩を安置する。「国誌」に「府ノ西福寺末寺慶長十三年団蓮社釈竜夢誉開基之」とあり、「下益城郡誌」は「元(ママ)五年中興諦誉上人の再建にして其前百四十年を経といふ」と記す。

正願寺
しようがんじ

[現在地名]武生市本町

山岡山と号し、真宗大谷派。本尊阿弥陀如来。天正一五年(一五八七)西念の開基という。当寺には同年の本願寺家老の西念房宛書状および同家老栗津勝兵衛の門徒宛正願寺寺号御免の書状がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報