残夢(読み)ザンム

デジタル大辞泉 「残夢」の意味・読み・例文・類語

ざん‐む【残夢】

明け方に、うとうとと見ている夢。目が覚めてもなお夢心地でいること。
[類語]夢心地夢見心地夢現ゆめうつつ正夢逆夢初夢悪夢夢路夢魔むま空夢

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精選版 日本国語大辞典 「残夢」の意味・読み・例文・類語

ざん‐む【残夢】

  1. 〘 名詞 〙 見残した夢。目がさめても、なお、心に残る夢。また、明け方近くなってうとうとしながら見つづける夢。
    1. [初出の実例]「今暁有門之者、其音鼕々。残夢已驚」(出典明衡往来(11C中か)中本)

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普及版 字通 「残夢」の読み・字形・画数・意味

【残夢】ざんむ

夢のなごり。唐・温庭〔碧駅暁思〕詩 香燈は殘ひ 楚國は天涯に在り

字通「残」の項目を見る

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「残夢」の解説

残夢 ざんむ

日白残夢(にちはく-ざんむ)

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世界大百科事典(旧版)内の残夢の言及

【常陸坊海尊】より

…近世に東北地方に流布していた《清悦物語》では,海尊は不老長寿であったと伝えるところからすると,東北地方では,《義経記》と同材の物語が漂泊する語り手によって語られていて,早くから海尊自身の懺悔譚の傾向の強い語りがあったものと考えられている。《本朝神社考》《狗張子》《義経勲功記》などの近世の書物には,残夢あるいは残月と称する老翁が,不老長寿で源平合戦のことをよく知っていて,人々に話すので,尋ねてみると実は海尊であったとするものがあり,東北地方の地誌類にも同類の記事をときに見かける。これらの書物では,不老長寿の原因は枸杞(くこ),赤魚の肉,富士山の岩から湧出する飴のようなものを食したため,などとされ,ときには人羹(にんかん)魚の肉ともされる。…

※「残夢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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