デジタル大辞泉
「段袋」の意味・読み・例文・類語
だん‐ぶくろ【段袋/▽駄袋】
1 布製の大きな荷物袋。
2 幕末から明治初期にかけて武士が訓練のとき用いた、袴を改良したゆったりとしたズボン。
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だん‐ぶくろ【段袋・駄袋】
- 〘 名詞 〙
- ① 物を入れて運ぶのに用いる布製の大きな袋。荷物袋。番袋(ばんぶくろ)。
- [初出の実例]「ははおやは、おくろともだんぶくろともいへ」(出典:虎明本狂言・舎弟(室町末‐近世初))
- 「賀茂山をつつむつつじやだん袋(フクロ)〈玄以〉」(出典:俳諧・鷹筑波(1638)四)
- ② 幕末から明治初期にかけて用いられた、武士の用いた和式洋装のズボン。〔随筆・守貞漫稿(1837‐53)〕
段袋②〈守貞漫稿〉
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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段袋 (だんぶくろ)
1864年(元治1)に,江戸幕府が組織した歩兵組のはいた太い股引の異名。紺木綿の筒袖襦袢(じゆばん)を着た兵卒は,左の肩から弁当箱やようじ,歯磨きなどの日用品を入れた旅行用の萌葱(もえぎ)色木綿製の駄荷袋(だにぶくろ)を背負っており,これを〈だんぶくろ〉となまって呼んでいたが,形が似ているところから股引を〈だんぶくろ〉と呼ぶようになった。公式文書にも取り上げられ,その後洋式調練をする各藩の兵士の戎装(じゆうそう)(軍服)を〈筒袖・だんぶくろ〉と呼ぶようになった。
執筆者:太田 臨一郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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段袋
だんぶくろ
武士調練服の下衣。幕末徳川幕府が欧米諸国より開港を迫られた際に、従来の武士の服装が非戦闘的なのを悟り、1862年(文久2)閏(うるう)8月22日に武家の服制改革が断行された。そのとき、調練服を筒袖(つつそで)に股引(ももひき)、あるいは筒袖に裁着袴(たっつけばかま)とした。さらに慶応(けいおう)年間(1865~68)に下衣を細袴とし、この西洋式細袴を段袋と称した。つまり、日本式軍装の上衣を筒袖といったときに、下衣を段袋といったもので、形態は腰紐(こしひも)のついた袴仕立てのものである。
[遠藤 武]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の段袋の言及
【軍服】より
…各国の正規の軍隊は,敵の軍人や一般住民とみずからを容易に識別するため,また組織の秩序維持・機能確保などから,階級,兵種,兵科等を直ちに識別しうる軍服や階級章,徽章(きしよう)類の制式と着用要領を定めている。 国際法上,軍服の着用および軍服の範囲が問題となるのは,戦闘員の〈交戦資格〉との関係である。正規の戦闘員として交戦資格を認知されるということは,[捕虜]となった場合,国際法によって保護される権利を有するということである。…
※「段袋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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