舎弟(読み)シャテイ

デジタル大辞泉 「舎弟」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐てい【舎弟】

自分の弟。実の弟。また、弟分。「舎弟がお世話になっております」⇔舎兄
他人の弟。
「―は幾つになられた」〈本庄陸男石狩川
[類語]愚弟小弟実弟義弟妹婿次弟末弟亡弟令弟賢弟弟御

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精選版 日本国語大辞典 「舎弟」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐てい【舎弟】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 実の弟。自分の弟。⇔舎兄
      1. [初出の実例]「件庄田故前典侍従四位下源朝臣珍子忌日法事并瓫供料、舎弟蔭孫敏従美作」(出典:東大寺文書‐天慶三年(940)五月六日・筑前国観世音寺牒案)
      2. [その他の文献]〔杜甫‐得舎弟消息詩〕
    2. 他人の弟。また、自分より目下の人。
      1. [初出の実例]「聞君舎弟皆家業、次第当探海底珠」(出典:菅家文草(900頃)二・賀橘木)
      2. 「そこの舎弟、もろもろのあしきことの限りをこのみて、多くの人を歎かする。など制し給はぬぞ」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一五)
    3. 弟分。
      1. [初出の実例]「砂馬より年上だけど、リャク屋としてはシャテイ(弟分)格だった」(出典:いやな感じ(1960‐63)〈高見順〉一)
  2. [ 2 ] 狂言曲名。各流。いつも兄に舎弟と呼ばれている弟がいたずらな物知りに舎弟とは盗人の唐名だと教えられ、怒って兄の家に行き、兄を引き倒す。「狂言記(外)」では「兄弟いさかい」という。

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普及版 字通 「舎弟」の読み・字形・画数・意味

【舎弟】しやてい

弟。家弟。魏・文帝〔鍾大理()に与ふる書〕傳言の未だ審らかならざるをる。是(ここ)を以て舍弟子曹植)をして、(宏)に因りて、時に從容(しようよう)として鄙言を喩(さと)さしむ。

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