母の日(読み)ハハノヒ

精選版 日本国語大辞典 「母の日」の意味・読み・例文・類語

はは‐の‐ひ【母の日】

  1. 〘 名詞 〙 ( [アメリカ] Mother's Day の訳語 ) 母に感謝する日。五月の第二日曜日。一九〇八年にアメリカで始まり、第二次世界大戦後日本でも一般化し、当日、母の生きている人は赤、生きていない人は白のカーネーションを胸につけたり、母親に贈ったりすることが習慣となった。《 季語・夏 》 〔現代新語集成(1931)〕

はは【母】 の 日(ひ)

  1. 母の命日
    1. [初出の実例]「母の日や又泣出すまくは瓜〈其角〉」(出典:俳諧・花摘(1690)下)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「母の日」の意味・わかりやすい解説

母の日
ははのひ

母の愛情に感謝し,その労苦を慰める趣旨の日。5月第2日曜日。 1907年5月 12日アメリカのフィラデルフィアに住むアンナ・ジャービスという女性がウェストバージニアで行なわれた母の追悼式に一箱のカーネーションを捧げたことから始まったといわれ,1914年 W.ウィルソン大統領が祝日に定めた。この日,母が健在の者は赤いカーネーションを,母を失った者は白いカーネーションを胸に飾って母をたたえる。家庭でも子女が母親に贈り物などをする。日本では昭和初め頃から皇后誕生日 (3月6日) を母の日としていたが,第2次世界大戦後アメリカにならって5月第2日曜日とするようになった。世界の多くの国でも同様に扱われているが,イギリスでは四旬節の第4日曜日を,フランスでは5月の最終日曜日を,ロシアでは3月8日を母の日としている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「母の日」の意味・わかりやすい解説

母の日
ははのひ
Mother's Day

5月の第2日曜日。母に敬意と感謝を表す日。四旬節の四度目の日曜日に教会を訪れて両親の霊に感謝を捧(ささ)げたイギリス、ギリシアの風習と、1910年ごろアメリカの一女性が母の追憶のため教会で白いカーネーションを配ったことが結合したものといわれ、1914年ウィルソン米大統領によって制定された。日本には第二次世界大戦後この風習が伝わって赤いカーネーションを母に贈るようになり、母を失った者は白いカーネーションを霊前などに供えることが行われるようになった。

[佐藤農人]

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百科事典マイペディア 「母の日」の意味・わかりやすい解説

母の日【ははのひ】

米国で母に感謝する日と決められている日。5月の第2日曜日。母の愛を感謝して,母ある人は赤,ない人は白いカーネーションを胸につけるのがならわしで,1907年A.ジャービスの提唱に始まるとされる。日本でも第2次大戦後に行われている。→父の日
→関連項目カーネーション

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世界大百科事典(旧版)内の母の日の言及

【カーネーション】より

…キリスト教伝説では,十字架にかけられるキリストを見送った聖母マリアが落とした涙のあとに生じた花とされ,母性愛の象徴と考えられた。よって1907年にアメリカのジャービスAnn Jarvisの提唱により,〈母の日〉(5月の第2日曜日)には母親が健在の子は赤の,亡くした子は白のカーネーションを,それぞれ胸に付ける習慣が生まれた。この花の中央部が赤いのはキリストの体から滴った血のせいだといわれるが,イタリアのロンセッコ家にまつわる伝承では,勇士オルランドが敵に胸を突かれたときの血で白い花が赤くまだらに染まったことになっている。…

※「母の日」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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