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母船式漁業 ボセンシキギョギョウ

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デジタル大辞泉の解説

ぼせんしき‐ぎょぎょう〔‐ギヨゲフ〕【母船式漁業】

1隻の母船と多くの小型漁船とが船団を組んで行う漁業。カニやサケ・マス漁業などで行われる

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百科事典マイペディアの解説

母船式漁業【ぼせんしきぎょぎょう】

母船とその独航付属漁船または搭載漁艇(川崎船)により操業する漁業。母船とは付属漁船などが漁獲した漁獲物を処理加工,冷凍保蔵する船舶をいう。対象魚種によって,サケ・マス,カニ,マグロ,エビ,捕鯨などの漁業があり,長期間の操業が可能。
→関連項目サケ・マス漁業水産業

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世界大百科事典 第2版の解説

ぼせんしきぎょぎょう【母船式漁業 factory ship type fishery】

母船,すなわち洋上で陸上基地の代りをする船と,作業船(漁船)および運搬船(仲積船)で船団を構成して行う漁業。作業船は母船に搭載している場合と独航する場合とがある。母船は加工工場となるのが普通で(ときには,そうでないものもあるが),工船漁業とも呼ばれる。母船は漁獲物の加工,漁船に対する物資の補給のほか,医療,レクリエーションなどの基地ともなる。なお,みずからも操業する型の母船もある。このように洋上ですべてをまかなえるので,長期間洋上に滞在して操業を続けることが可能で,遠洋漁業国に発達している型の漁業である。

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大辞林 第三版の解説

ぼせんしきぎょぎょう【母船式漁業】

母船を中心に漁船団を組んで行う漁業。カニ漁業、サケ・マス漁業などに行われる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

母船式漁業
ぼせんしきぎょぎょう

1隻の母船を中心に、数隻ないし数十隻の独航船あるいは母船に搭載した漁艇とが船団を組んで漁業を行う操業形態。対象魚種によって、サケ・マス、カニ、捕鯨、底魚、カツオ・マグロなどの漁業があったが、現在は行われていない。母船式漁業では製造・加工した製品の運搬や船団の必需品の運搬にあたる数隻の仲積船(なかづみせん)(運搬船)も船団に含められ、母船は、独航船あるいは漁艇の漁獲物を処理加工して保蔵する役割をもち、燃油、清水、食糧およびその他の必需物資を補給するほか、船団員の保健にもあたった。遠く離れた漁場に、多くの漁船が単独で出漁する場合、漁場への往復日数、燃料補給、漁獲物処理などによって、漁業活動が制約を受け、漁業経営上不利な場合、母船式によって生産効率をあげることができたわけである。
 日本の母船式漁業の創始は工船カニ漁業であるといわれる。1914年(大正3)農林省水産講習所の実習船雲鷹(うんよう)丸が、西カムチャツカ沖合いでタラバガニの缶詰製造を試み、ついで20年富山県実習船呉羽(くれは)丸が、カニ肉洗浄に海水を用いうることを試み、缶詰製造に成功したことが、母船式漁業の事業化への契機となった。これに次いで34年(昭和9)北洋サケ・マス漁業にも取り入れられ、本格的に操業されるようになった。母船式捕鯨は、34年、ノルウェーから船団を購入して回航の途次、南氷洋に試験出漁したのが最初で、38年には6船団の出漁をみた。第二次世界大戦中は中断したが、戦後もっとも早く再開された。北洋では40年から出漁し、ベーリング海、北氷洋海域を漁場とした。母船式底魚漁業の歴史は古く、33年ブリストル湾へ2船団出漁したが、貿易不振のため中止された。54年(昭和29)トロール船による冷凍カレイ2船団が出漁して以来著しい発展をみたが、過当競争のため64年以降漸減傾向をたどり、87年に中止された。カツオ・マグロ母船式漁業は、昭和初期に試みられたが不成功に終わり、第二次世界大戦後の1954年から漁艇搭載型、独航型の船団が組織され、65年に漁艇搭載型へ完全移行したが、漁場が狭くなって70年代はじめにほぼ消滅した。母船式漁業は日本の漁業の海外発展への原動力となったが、各沿岸国が相次いで200海里排他的経済水域を実施したことによって、各漁業とも漁獲規制や高い入漁料を課せられるなどして、中止となった。[三島清吉・高橋豊美]
『齋藤市郎著『遠洋漁業』(1960・恒星社厚生閣) ▽葛城忠雄著『母船式工船漁業』(1965・成山堂書店) ▽岡本信男著『近代漁業発達史』(1965・水産社)』

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