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比較生産費原理 ひかくせいさんひげんりprinciple of comparative cost

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

比較生産費原理
ひかくせいさんひげんり
principle of comparative cost

D.リカードが『経済学および課税の原理』のなかで展開した理論で,国際貿易が行われる原理,すなわちなぜ貿易が行われるのか,どのような製品が輸出されるのかが初めて理論的に説明された。生産要素が国際移動できないときに,ある製品が輸出されるにはその産業の絶対的な優位性つまり生産費が低廉であることはその決定要因とはならず,各国の各産業の生産費比率でみて低いことが決定要因であるとした。たとえばある2財を1単位生産するのに,自国では財1,財2に対して労働をそれぞれ5単位ずつ必要とする。外国では,それぞれ 20単位,10単位ずつ必要とする。この生産係数は規模に関して収穫不変の法則に従うとすると,自国は両財について絶対優位にある。しかし自国では財1の生産を1単位犠牲にすることによって財2をやはり1単位生産できるのに対し,外国では財1の生産を1単位犠牲にすれば財2を2単位生産できる。この場合財2の生産については,外国が比較優位にある。比較優位の決定要因は生産要素賦存比率理論では資本,土地,労働などの生産要素賦存量の差に求めるが,それ以外にも自然条件 (天然資源,気候など) や技術差,大規模生産による費用低下,社会・政治的環境,生産要素の質 (教育水準など) の差などがある。 (→ヘクシャー=オリーン定理 )  

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