氏の長者(読み)ウジノチョウジャ

デジタル大辞泉 「氏の長者」の意味・読み・例文・類語

うじ‐の‐ちょうじゃ〔うぢ‐チヤウジヤ〕【氏の長者】

平安時代以降の首長の称。奈良時代以前の氏のかみにあたる。→氏の上
室町時代以後、藤原氏で摂関地位に就いた者、および源氏征夷せいい大将軍になった者の称。

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精選版 日本国語大辞典 「氏の長者」の意味・読み・例文・類語

うじ【氏】 の 長者(ちょうじゃ)

  1. 平安時代以降の氏族の首長の称。奈良時代以前の氏の上(かみ)にあたる。氏の中の官位第一の者がなり、氏を統率し、氏人(うじびと)叙爵(じょしゃく)推挙をし、氏神祭祀氏社氏寺管理大学別曹(だいがくべっそう)の管理運営をつかさどる。氏の長(おさ)
    1. [初出の実例]「今須氏之長者氏中端正女之」(出典類聚国史‐四〇・采女・大同元年(806)一〇月壬申)
    2. 「氏の長者を継て于今(いまに)摂政関白として栄え給ふ」(出典:今昔物語集(1120頃か)二二)

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