水想観(読み)スイソウカン

デジタル大辞泉 「水想観」の意味・読み・例文・類語

すいそう‐かん〔スイサウクワン〕【水想観】

仏語観経に説く十六観の一。水や氷の清らかなさまをおもうことによって極楽浄土のさまを観想する方法水観

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精選版 日本国語大辞典 「水想観」の意味・読み・例文・類語

すいそう‐かんスイサウクヮン【水想観】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。十六観の一つ観無量寿経十六観の第二観。水や氷の清らかなさまを想(おも)うことによって極楽浄土の大地を観想する方法。水観。
    1. [初出の実例]「水想観。如水非水太澄清。似氷非氷寧解結。琉璃鋪設都無塵。内外映徹長潔」(出典:観経十六想観画讚(1002頃か))
    2. 「八月十五夜の月、湖水にうつりたるを見て水想観(スイソウカン)を成就し、自然智を得て」(出典:仮名草子東海道名所記(1659‐61頃)五)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「水想観」の意味・わかりやすい解説

水想観
すいそうかん

『観無量寿経』に,阿弥陀仏仏身仏国土とを観念することによって,仏国土に生れることができると説かれている 16の観法うちの一つ。現実世界の水や氷の清らかさを観じることによって,仏国土の大地の清浄さを思い浮べること。 (→十六観 )

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