水球の用語(読み)すいきゅうのようご

日本大百科全書(ニッポニカ) 「水球の用語」の意味・わかりやすい解説

水球の用語
すいきゅうのようご

アドバンテージ advantage
 審判員(レフリー)は自己の判断に基づき、もし反則判定をすると反則を犯した側に有利になると考えたときには、その判定を差し控えることができる。また、早めに反則判定をしたほうが反則を受けたほうに有利になると判断した場合は、即座に反則判定をすることもできる。

オフサイド offside
 ボールより先に相手側ゴールの2メートルライン内に入ること。オーディナリーファウルが判定される。2メートルファウルともいう。

カウンターアタック counter attack
 攻撃法の一つ。攻防転換と同時に、早いスタートを切り相手に対して数的優位をつくり攻撃する方法。

ゾーンディフェンス zone defence
 防御側が相手のセンターフォワードにボールが簡単にパスされないように、センターフォワードに対して外周の防御側競技者が下がり目のディフェンスを敷いて地域防御をする戦法

ドライビングオフェンス driving offence
 フローティングオフェンスのように相手ゴール前に浮くセンターフォワードを置かずに、攻撃側競技者が次々と相手ゴールに向かって泳いでシュートチャンスをねらう戦法。

ドリブル dribble
 頭の前にボールを置き、両腕の間よりボールを外さずクロールで泳ぎ、ボールを運ぶこと。ドリブルしているときはボールを保持しているとはみなされない。

バックシュート backhand shot
 通常シュートは野球の投球のように行うが、相手側の防御の裏をかき、腕を背面のほうに回してシュートする方法。水球に固有のシュートである。バックハンドシュートともいう。

ハンド・トゥ・ハンドシュート dry shot
 水面上にボールを落とさず、パスを受けた後、瞬時にシュートを行うプレー。ドライシュートともいう。

プッシュシュート push shot
 泳ぎながら、あるいは平伏の姿勢でボールを押し出すようにシュートをすること。

フライング・サブスティテューション flying substitution
 2019年の大幅ルール改定時に導入された新たな点の一つ。これまで試合中の選手交代はゴールライン側にある再入水エリアのみで行うことが可能であったが、このルール改定に伴い、自陣側のサイドライン外で交代を受ける選手と交代する選手がハイタッチしての交代も可能となった。これにより水球のさらなるスピードアップが期待される。

フリースローシュート free throw shot
 防御側の6メートルライン外で防御側の反則によるフリースローが判定されかつボールが6メートルライン外にある場合、攻撃側競技者はフリースローからの直接シュートを行うか、あるいはいったんボールを手から離してインプレーにした後、シュートフェイク(シュートを打つふり)をする、ボールを持ったまま移動する、ドリブルするなどして6メートルライン内でシュートすることが認められる(注:いったんボールをインプレーにしてからの選択肢は2019年にルールが大幅に改定された点の一つである)。

プレスディフェンス press defence
 ゾーンディフェンスとは反対に、防御側が攻撃側競技者を原則マン・ツー・マンでマークして相手に簡単にパスを回させない防御の戦法。

フローティングオフェンス floating offence
 相手ゴール前にセンターフォワードが1人浮いて、ボールがくればシュートをするが、むしろそこからのパスを起点として、あるいはセンターバックの退水を誘発して得点をねらう戦法。

ラウンドパス round pass
 パスの練習の一つ。3人以上の選手が輪になり、いろいろなパスを行う練習方法。

ループシュート lob shot
 山なりのシュート。相手方ゴールキーパーがゴールよりかなり前に出て構えているときに有効。ロブシュートともいう。

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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