ポルトランドセメントのように,水和反応により凝結して強度が得られ,その後水中に置いても強度が低下しない性質をいう。これに対してセッコウのように,強度発現の原因は水和反応によるものであっても,大量の水の存在下では強度が著しく低下する性質を気硬性という。水硬性と気硬性の差の生ずる原因は水和凝結の機構の差による。すなわち水和生成物の溶解度が水硬性物質ではきわめて小さく,一度水和凝固すると二度とは溶け出さないのに対し,気硬性物質では溶解度が大きく水中へ容易に溶け出してしまうため粒子と粒子の結合が破れてしまう。両者の場合とも,水和する前の物質は比較的溶解度が大きい。これに対し急冷高炉スラグのように,水和生成物の溶解度は小さいので水硬性といってもよいが,水和する前の溶解度も小さいため水和が進行しない物質もある。この場合には,水に溶けやすくするため,水和前の物質に石灰などの活性化剤を添加すると水和が進むようになる。これを潜在水硬性と呼ぶ。
執筆者:柳田 博明
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