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水和 スイワ

百科事典マイペディアの解説

水和【すいわ】

水溶液中で溶質分子またはイオンがそのまわりにいくつかの水分子をひきつけて一つの集団をつくる現象。イオンの場合には,イオンと水分子双極子との間の静電引力によるものと考えられる。水和したものがそのまま結晶にもみられることがある。たとえば硫酸ニッケル含水塩NiSO4・7H2Oでは[Ni(H2O)6]SO4・H2Oのように陽イオン,陰イオンともに水和している。
→関連項目溶媒和

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世界大百科事典 第2版の解説

すいわ【水和 hydration】

溶媒和solvationの一種で,溶媒が水である場合をいう。ある物質が水に溶けて溶液の状態にあるとき,溶質分子またはそのイオン(溶質粒子と総称)はその周囲に水分子を引きつけるか,またはその周囲の水を普通の水とは異なる状態にして安定化している。このように溶質と水との相互作用が水和である。水和の程度は,水和数(1分子または1molの溶質に水和している水の分子数またはモル数),水和エネルギーなどで示される。

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大辞林 第三版の解説

すいか【水和】

すいわ【水和】

〔「すいか」とも〕
水溶液中で、溶質の分子・イオンまたはコロイド粒子が周囲の水分子と結合して一つの集団を形成すること。また、そのような水分子との結合。特に、その組成が一定である場合をいう。
結晶中で、結晶水が無水物を構成する原子あるいはイオンと結合すること。
有機化合物に水分子が付加すること。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

水和
すいわ
hydration

水溶液の中で、溶質の分子またはイオンがその周りにいくつかの水分子を引き付け、一つの分子集団をつくる現象。溶媒和の一種で、分子またはイオンと水分子との間の化学反応、または化学結合によって集まった場合には、とくに水化ということもある。
 一般に水和の場合には結合する水分子の数が一定でないことが多い。陽イオンの水和は、イオンの電荷が大きく、イオン半径の小さいほど著しい。多くの金属塩類水溶液の中では、金属イオンが溶けているように表すことが多いが、実際には裸のイオンが存在するわけではなく、水分子の水和したイオンとして存在する。たとえばFe2+は、水溶液中では[Fe(H2O)6]2+のようなアクアイオン、Na+はNa(H2O)n+のような水和イオンとなり、これらがその周りの水分子との相互作用(水素結合でつながる)によって溶液中に分散した状態になっている。ほかの分子の場合でも同様で、水に溶解しているときは、かならず水分子の水和によって分散している。[中原勝儼]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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