コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

水路橋 すいろきょうaqueduct (bridge)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

水路橋
すいろきょう
aqueduct (bridge)

水路を支えるの総称。開水路橋と水管橋とがあり,また橋をかけてその上に水路を載せる形式と,上部構造を水路自体とする形式とに分れる。開水路橋としては鉄筋コンクリート製,水管橋としては鋼管製が多い。温度変化による熱膨張に対処するため 20~30mごとに伸縮継手を設けなければならないが,継手は必ず橋脚上に設けて維持管理に注意を払う必要がある。歴史的には古代ローマの水道に用いられた石造アーチ水路橋が有名。日本では長崎市に,17世紀の明の僧如定の手がけた眼鏡橋 (めがねばし) が残っている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

すいろ‐きょう〔‐ケウ〕【水路橋】

水力発電所の水路や水道の導水路などを横断させるため、河川・谷・道路などにかける橋。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

すいろきょう【水路橋】

発電用水路や水道が、谷や川を横切る所にかけ渡した橋。水道橋。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

水路橋
すいろきょう
aqueduct

水道、発電、灌漑(かんがい)などの水路や運河などを通すための橋の総称。水道のためのものを水道橋、運河のためのものを運河橋ともいう。通水部分の構造は、管(パイプ)、暗渠(あんきょ)および開渠(かいきょ)などである。水路橋の形式としては、通水施設を橋に単にのせたものと、通水施設が橋本体の全部あるいは一部を兼ねるものとがある。管の水路自体がアーチを構成するアーチ管路橋はしばしば用いられる形式である。水路橋は材料および構造上、木造、鋼、鉄筋およびプレストレストコンクリートの桁橋(けたばし)、アーチ橋、あるいは鋼トラス橋などに分けられる。橋と外部との境界には水密性構造の伸縮継手が必要であり、地震防護処置も施さねばならない。現存する最古の水道橋はローマのアッピア水道橋で、紀元前350年に建設された石造アーチ橋である。日本では熊本県上益城(かみましき)郡矢部町(現山都(やまと)町)につくられた通潤橋(つうじゅんきょう)(1854、橋長47.5メートル)が著名である。[小林昭一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の水路橋の言及

【橋】より


[世界]
 前4~3千年紀ころ文明の栄えたメソポタミアには,人工の木桁橋や石のアーチ橋がつくられたといい,エジプトでも石造アーチ,そしてインド,中国の奥地ではつり橋の存在が伝えられている。ローマ人も,前620年ころテベレ川に組立式の木橋を架けており,これがローマ最初の橋といわれるが,彼らの名を高めたのは石造アーチの水路橋(水道橋)である。上水道の水路としてつくられたものであり,なかでも南フランスのガール橋(ポン・デュガールPont du Gard,前13),スペイン,セゴビアの橋(14ころ)などは今も完全な姿を保ち,アーチの特性をよく心得たその技術は敬服に値する。…

※「水路橋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

水路橋の関連キーワードポントカサステ水路橋と水路ブリッジウォーター運河矢部周辺県立自然公園山梨県都留市古川渡かんがい施設遺産山梨県都留市井倉御坂サイフォン橋水道橋(水路橋)常西合口用水リン(林)県橋(はし)ローマ美術水力発電所山都(町)水力発電通潤橋平木橋水道橋矢部関内

今日のキーワード

いい夫婦の日

11月22日。通商産業省(現経済産業省)が制定。パートナーへの感謝の意を示し、絆を深める。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

水路橋の関連情報