日本歴史地名大系 「氷川女体神社」の解説
氷川女体神社
ひかわによたいじんじや
見沼低地を望む台地の先端にある。見沼に座す神を祀る社で、社名から女神であったと考えられる。祭神は奇稲田姫命・三穂津姫命・大己貴命の三柱。旧芸が、庇護者である岩付太田氏の戦勝を祈願して大般若経の真読を行っている(社蔵「大般若経」識語)。元亀三年(一五七二)北条氏は虎の印判なくして竹木を伐採することを禁止するなど、「女躰宮神主」に宛てて禁制を発給している(一〇月二一日「北条家印判状」氷川女体神社文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報